この記事でわかること
- 自己評価が通る最短ルート(結論→行動→結果→次の一手)の型
- 200字/400字テンプレ+項目別・職種別の例文
- 成果が弱い年でも評価を落としにくい「伸びしろ」の書き方
コンピテンシー自己評価は、文章力よりも「評価項目に沿った事実(行動)を出せるか」で決まります。僕も営業で、同じ成果でも書き方が雑だと面談で突っ込まれ、逆に「行動→結果→次」を揃えた年は評価のズレが減りました。結論から言うと、自己評価は「結論→行動→結果→次の一手」で書けば通りやすいです。
結論は最初の1行で出す。評価者は全文を精読しない前提で、最初の10秒で「何が言いたいか」を固定する。
結論:自己評価は「結論→行動→結果→次の一手」で書けば通る
まず「何を評価してほしいか」を先に宣言し、次に行動の事実、最後に次の改善まで置く。この順番だけで、面談が揉めにくくなります。面談で気持ちが沈む人は、評価の“解釈”が先に走りがちなので、事実を先に固めるのが効きます(僕は評価面談で落ち込んだ時に、事実と解釈を分けるだけで翌日の切り替えが早くなりました)。
面談後の立て直しまで含めて整えたい人は、評価面談で落ち込む時の切り替え手順と質問テンプレも合わせて使うと、自己評価の「根拠の出し方」が一気に揃います。
そのまま使える200字テンプレ(短く提出する版)
【結論】私は(評価項目)を(期待通り/期待以上/未達の原因まで整理)で発揮しました。 【行動】(いつ/どこで/誰に対し)に(具体行動)を(頻度)で実施しました。 【結果】(成果/改善/影響)として(数値 or 具体変化)を出しました。 【次】次期は(課題)に対し(改善策)を(期限)までに実行します。
面談でも説明できる400字テンプレ(納得感を上げる版)
【結論】(評価項目)について、私は(評価の根拠となる状態)にあります。 【背景】(課題/状況)により(影響/リスク)がありました。 【行動】私は(工夫/意思決定)を行い、(具体行動)を(誰と/どのように)進めました。 【結果】(KPI/品質/時間/満足度/ミス)で(改善度)を達成し、(周囲/顧客/チーム)へ(効果)を出しました。 【学び】(うまくいった要因/反省点)を(学び)として整理します。 【次】次期は(標準化/育成/横展開)を進め、(目標)を目指します。
抽象語を使うなら、その直後に「だから何をした?」を必ず置く。これだけで“頑張りました”が行動の事実に変わり、面談の詰みが1回減ります。
書く前にやること:自社の評価項目に“翻訳”する4ステップ
- 評価項目の定義を確認:例)「主体性=指示待ちではなく、課題を拾って動く」
- 評価尺度(段階)を確認:例)期待通り/期待以上/未達。どの段階を狙うか決める
- 事実メモを先に作る:「いつ・何を・誰に・頻度・結果」を箇条書き(最低5行)
- テンプレに流し込む:文章は後回し。まず骨格を作ってから整える
ここで大事なのは、抽象語(頑張った、意識した、工夫した)を減らして、行動の粒度に落とすことです。僕の営業現場だと、上司は「工夫した」より「提案前にヒアリングを何回やったか」を聞いてきます。
公的なフレームで整理したい場合は、経済産業省の「社会人基礎力」も要素が近く、言語化のヒントになります。 社会人基礎力(経済産業省)。詳しくは経済産業省の公式サイトも参照してください。
| 評価項目 | 行動の例(事実) | 結果の例(指標) | 次の一手(再現性) |
|---|---|---|---|
| 主体性 | 課題を拾い、週1回の改善提案を提出(4回/月) | 手戻りが減る、確認回数が減る、遅延が減る | チェック表を標準化し、運用レビューを固定 |
| 協働・巻き込み | 関係部署と事前すり合わせを実施(2部署/案件) | 差し戻し減、決裁スピード改善、認識ズレ減 | 合意形成の型(1枚資料)をテンプレ化 |
| 課題発見 | ボトルネックを「待ち/確認/手戻り」で分類(3分類) | 停滞が起きにくい、作業が迷わない | 定点観測し、追加ボトルネックに着手 |
| 実行力 | 期限前リマインド運用を導入(毎週1回) | 期限遅れ減、対応が計画的になる | 個人依存を外し、チーム運用へ |
数字が出ない職種でも、処理時間・手戻り回数・確認回数は出せる。最低でも1つは“摩擦が減った事実”を置く。
“悪い例”→“改善例”:抽象語をゼロに近づける
悪い例:主観だけ・根拠がない
主体性を発揮して、周囲と協力しながら積極的に取り組みました。
改善例:行動・頻度・影響に変換する
【主体性】顧客対応の遅延が増えていたため、問い合わせ一次対応フローを見直し、テンプレ回答を整備。 週1回の運用レビューを設定し、手戻り原因を分類して修正。結果として停滞が減り、部署内の確認工数も軽減。 次期は新メンバー向け手順書を整備し、属人化をさらに解消する。
改善のコツ:抽象語を使うなら、必ず直後に「だから何をした?」を付けて行動に戻してください。営業だと「頑張った」ではなく「提案前のすり合わせを2回やった」まで落とすと、話が一気に通ります。
【項目別】コンピテンシー自己評価の例文(良い例/伸びしろ例)
ここからは、評価項目ごとに「良い例」と「伸びしろ」を置きます。成果が強い年だけじゃなく、弱い年も“評価の落ち方”を抑えるのが狙いです。なお、本文中で使う例文は「型」を写し、事実だけは必ず自分に置き換えてください(コピペで事実がズレると面談で詰みます)。
1)主体性
良い例
【結論】主体性:課題を先回りして改善を主導しました。 【行動】受注後の手戻りが多かったため、見積・要件確認のチェック項目を共通化し、提案前に自己点検を毎回実施(1案件あたり1回)。 【結果】確認漏れが減り、再確認の往復が減少。差し戻しも減りました。 【次】チェック項目をチーム共有し、レビュー運用として定着させます(四半期内)。
伸びしろ例(成果が弱い年)
未達要因を外部要因だけで終わらせず、提案前の情報収集が不足していた点を課題として整理。 次期は初回提案前に関係者ヒアリングを必ず2回実施し、仮説の精度を上げて再発防止します。
2)協働・巻き込み
良い例
【結論】協働:関係者を巻き込み、合意形成を進めました。 【行動】認識差が出やすい案件で、関係部署との事前すり合わせを固定化し、要点を1枚にまとめて共有(案件ごと1回)。 【結果】確認の往復が減り、決裁までの停滞が短縮。修正も減少しました。 【次】合意形成の型をテンプレ化し、立ち上げ時に必ず適用します(来月から)。
3)課題発見(改善提案)
良い例
【結論】課題発見:業務のボトルネックを特定し、改善提案しました。 【行動】処理が滞る工程を可視化し、原因を「待ち」「確認」「手戻り」の3分類で整理。手順の簡素化とテンプレ整備を提案(週1回)。 【結果】作業の迷いが減り、停滞が起きにくくなりました。 【次】改善結果を定点で確認し、追加ボトルネックにも着手します(四半期ごと)。
4)実行力
良い例
【結論】実行力:決めた施策を継続運用し、成果につなげました。 【行動】タスクの抜け漏れ防止のため、毎週の優先順位付けと期限前リマインド運用を導入(週1回)。 【結果】期限遅れが減り、周囲への確認依頼も計画的に実施できるようになりました。 【次】運用を個人依存にせず、チームでも使える形に整備します(2か月以内)。
5)顧客志向
良い例
【結論】顧客志向:相手の意思決定を前に進める提案を行いました。 【行動】不安点(費用/運用/納期)を先に洗い出し、選択肢と注意点を整理して提示(提案ごと1回)。 【結果】検討の停滞が減り、追加質問も減少。意思決定が進みやすくなりました。 【次】想定質問を蓄積し、提案品質の再現性を高めます(毎月更新)。
6)計画性
良い例
【結論】計画性:見通しを立て、遅延リスクを抑えました。 【行動】前倒しが必要なタスクを先に特定し、確認タイミングを逆算して共有(案件ごと1回)。 【結果】直前修正が減り、スケジュールの乱れが起きにくくなりました。 【次】リスク発生時の代替案も準備し、計画の強度を上げます(次案件から)。
7)学習・専門性(キャッチアップ)
良い例
【結論】学習:新しい知識を業務へ落とし込みました。 【行動】(領域)を学び、要点を手順化してチームに共有。問い合わせ対応の簡易ガイドを作成(A4で2枚)。 【結果】属人化が弱まり、対応のブレが減りました。 【次】学びを定期共有する場を作り、更新を継続します(隔週で実施)。
【職種別】例文テンプレ(営業/事務/エンジニア/管理職)
同じ評価項目でも、職種で「強い証拠」が変わります。営業なら意思決定支援、事務ならミスとリードタイム、エンジニアなら再発防止、管理職なら育成と再現性。自分の職種で“評価者が納得しやすい指標”に寄せてください。
営業(提案・調整・意思決定支援)
顧客の意思決定が止まる要因(費用・運用・社内稟議)を先に整理し、比較軸を提示(提案前に1回)。 関係部署の確認事項を事前に揃えることで、提案のやり直しを減らし、検討が進む状態を作りました。
事務・間接部門(ミス削減・標準化・リードタイム)
処理の停滞原因を「確認待ち」「入力ミス」「手戻り」に分類し、チェック表とテンプレを整備(週1回更新)。 品質(ミス)と速度(処理時間)の両面で改善し、属人化を減らしました。
エンジニア/制作(品質・再発防止・関係者調整)
不具合や手戻りの原因を再現条件として整理し、対応手順を標準化(障害対応ごとに1回記録)。 影響範囲の説明と代替案の提示で意思決定を支援し、品質と納期の両立を図りました。
管理職(育成・権限移譲・チーム成果)
個人の頑張りに依存していた領域を分解し、担当と判断基準を明確化(週1の1on1で運用)。 メンバーが自走できる状態を作り、チーム成果として再現性のある運用に変えました。
職種別に“強い証拠”を選ぶだけで、同じ内容でも評価が通りやすい。営業は稟議の停滞、事務はミスと手戻り、制作は再発防止を最低1つ置く。
成果が弱い年でも評価を落としにくい「伸びしろ」の書き方
成果が弱い年にやりがちなのが「外部要因で終わる」ことです。これをやると、評価者の頭の中で“他責”に見えてしまいます。僕も一度、景気や顧客都合だけを書いて面談が重くなりました。ここは、コントロール可能領域に戻すのがコツです。
- 未達の事実:何がどう未達だったか(言い訳しない)
- 自分の改善点:準備不足、仮説精度、巻き込み不足など
- 学び:次に再現できる形で言語化(手順化・テンプレ化)
- 次の一手:期限とやることを明記(いつまでに何を)
「頑張ります」で終わらせず、再発防止が具体だと“評価が下がりにくい文章”になります。なお、働き方の設計そのものを変えたい人は、出世に興味がない優秀な人が評価を落とさず働く現実の型もヒントになります。
提出前チェックリスト(評価者目線)
提出前に、評価者の視点で自分の文章をチェックします。ここを通すだけで、面談での突っ込みが減ります。
- 抽象語の直後に「具体行動」があるか(例:工夫→何をした?)
- 頻度・範囲・影響(誰にどう効いたか)が書けているか
- 数字が出せない場合も、時間・ミス・手戻り・標準化など代替指標があるか
- 他責になっていないか(未達の原因を自分の改善に戻しているか)
- 次期の一手が“行動レベル”で書けているか(期限があるか)
- 面談で「この1文を説明して」と言われても、30秒で答えられるか
残業が増えてメンタルが削れると、自己評価の文章も雑になります。角を立てずに仕事量を調整したい場合は、残業を断る理由と角が立たない伝え方テンプレもセットで使うと、面談準備の時間を確保しやすいです。
7ステップで「自己評価」を30分で仕上げる手順
- 評価項目を1つ選ぶ(今日は主体性など1項目だけでOK)
- 事実を5行メモ(いつ・誰に・何を・頻度・結果)
- 200字テンプレに流し込む(まず骨格)
- 数字を1つ入れる(回数/時間/件数/割合のどれか)
- 次の一手に期限を入れる(今月/来月/四半期など)
- 抽象語を削る(頑張った→何をした?に置換)
- 提出前チェック(評価者目線で6項目を確認)
この7ステップを回すと、文章が苦手でも「事実」が残ります。僕は忙しい週でも、まず30分で骨格だけ作り、翌日に400字へ膨らませるやり方で安定しました。
よくある質問(FAQ)
- Q. 自己評価は何文字が適切ですか?
- A. 会社指定がなければ「200字で要点」「400字で面談説明まで」を目安にすると、短時間でも品質が出ます。
- Q. 数字が出せない職種(事務など)はどう書けばいい?
- A. ミス、手戻り、確認回数、処理時間、標準化(手順書・テンプレ化)など“業務の摩擦”を減らした事実を使うと定量化しやすいです。
- Q. 例文をコピペするとまずいですか?
- A. 文体よりも「事実の不一致」が問題です。例文は型として使い、事実(いつ何をしたか)だけは必ず自分のものに置き換えてください。
- Q. 失敗や未達は書かない方がいい?
- A. 隠すより「学び→再発防止→次の一手」まで書く方が、評価者の納得感が出ます。
- Q. 盛るとバレますか?
- A. 再現性のない成果(根拠のない大きな数字など)は面談で詰みます。小さくても“行動の具体性”で勝つ方が安全です。
まとめ:例文は“写す”より“当てはめる”で勝つ
「コンピテンシー 自己評価 例文」を探している時点で、あなたは“評価を通す型”が欲しいはずです。大事なのは例文を集めることではなく、自社の評価項目に合わせて“事実”を翻訳すること。結論→行動→結果→次の一手の型に、あなたの事実を流し込めば、短時間でも納得感のある自己評価になります。最後にチェックリストで抽象語を削り、面談で説明できる状態まで整えれば、評価のズレはかなり減ります。
参考(一次情報・公式)
コンピテンシーの言語化に近い“枠組み”として、厚生労働省の職業能力評価基準も整理の助けになります。 職業能力評価基準(厚生労働省)。詳しくは厚生労働省の公式サイトも参照してください。
あわせて、能力要素の言語化の切り口として、経済産業省の社会人基礎力も参考になります。 社会人基礎力(経済産業省)。詳しくは経済産業省の公式サイトも参照してください。



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