同じ顧客に同じ商品を提案し続ける日々。気づけば仕事が“こなすだけ”になり、営業ルーティンは完全に固定化、マンネリの沼にはまっていました。僕自身、「このままで成長できるのか?」と自問する毎朝。そこで、既存商品の応用から新商材を増やし、名刺交換会や展示会で新規接点を作るなど、ルーティンに“変化”を注入。結果、約2か月で新規顧客の獲得ペースに変化が出て、モチベーションも持ち直しました。本記事では、当時の悩み→試した行動→得られた結果→再発防止の仕組み化まで、実体験に基づいて整理します。
- 営業ルーティンのマンネリ原因と見直しの順序がわかる
- 名刺交換会・展示会を“成果に変える”具体手順を学べる
- 2か月で新規顧客が増えた実践KPIとチェックリストを入手
営業ルーティンがマンネリ化していた頃の悩み
毎月の定期発注が安定していた反面、提案は「定番の組み合わせ」に限定。訪問予定はほぼ固定で、営業 習慣は楽なほうへ傾きました。数字は維持できても、成長の停滞感が強く、脳内の独り言は「もっと伸びたい」。しかし変化の痛みを避け、同じやり方を繰り返すうちに、営業 モチベーションも少しずつ低下。日報には“やった感”の記録が増え、未来のための仕込み(新規接点・学習時間)は週0〜1回に落ち込んでいました。
同じ商品・同じ顧客…「惰性の営業」が続いた日々
既存顧客のルート訪問は月8〜10社、提案はほぼ同一SKU。営業 マンネリの正体は「変化コスト回避」で、考える負荷を減らし短時間で終える選択を続けたことにありました。会議では新しい話題が出ず、学びメモも月に1〜2行。効率化はできているのに、価値は増えていない。そんな矛盾に気づきながらも、安定を優先してしまう自分がいました。
気づけばモチベーション低下と成長の停滞感
朝の準備は15分で機械的に完了、移動中も過去資料の焼き直し。1日の中で「新しい挑戦」に割けていたのはせいぜい10〜20分。結果、月末の振り返りで「今月の新規接点」は0〜1件のまま。営業 ルーティン 見直しを先送りにしていたツケが、静かに積み上がっていました。心のどこかで「このままではまずい」と分かっていながら、最初の一歩が出ませんでした。
まず現状把握として「新規接点数/週」を可視化し、直近4週の平均を出すだけでも変化の起点になります(例:週0.5→1)。
営業ルーティンを変えるために試した3つの行動
停滞の正体が「変化不足」なら、解毒剤は小さな実験です。僕は、(1)既存商材の応用で提案幅を拡げる、(2)名刺交換会・展示会に月2回参加して新規接点を作る、(3)週1のセルフレビューで改善を回す、という3手を同時に始動。いずれも30〜60分の小さな枠から導入し、営業 ルーティン コツとして時間割に固定化しました。痛みは最小、でも刺激は十分――そんな設計を意識しました。
既存商材の応用で“提案の幅”を広げた
まったく新しい商材を追う前に、既存商品の組み合わせ・用途変換で“準新規”を作成。例えば単品Aに周辺B/Cをセット化し、導入初月の工数を−30%にする提案へ。既存顧客10社のうち月3社にAB/AC案を試し、反応が良かった型をパッケージ化。営業 改善は「ゼロから作る」でなく、まず“足し算と並べ替え”から始めました。
名刺交換会・展示会で新しい出会いを作った
月2回・1回90分を目安に参加。名刺は1回あたり12〜20枚交換、当日中に3名へフォローDM、翌営業日に合計5名へ要件別テンプレで連絡。展示会では“課題別に誘導できるミニ提案”をA/Bで用意し、滞在3分でも価値が伝わるように工夫。営業 新規開拓 きっかけは「短く、具体的、次の一歩あり」の3点で設計しました。
こうした展示会活用の背景には、国の調査でもその重要性が示されています。
経済産業省の調査によると、「展示会は企業にとって重要な商談・マーケティングの場であり、販路開拓や情報交換の機会として経済的効果も大きい」とされています。
出典:令和2年度 商取引・サービス環境の適正化に係る事業(展示会産業の実態等に関する調査)|経済産業省
週1で自分の営業ルーティンを振り返る習慣を導入
金曜の終業前15分を固定枠にして、(1)新規接点数、(2)提案の新規性、(3)顧客からの学び、の3指標を5段階で自己採点。来週は「何を増やし、何をやめるか」を1行で決め、Googleカレンダーにタグ「#change」を付けて予定化。小さな習慣でも週単位の粒度なら継続しやすく、2週目から摩擦が減りました。
外部イベントは「月2回×各90分」など固定化すると準備効率が上がり、当日フォロー3名以上で成果転換が早まります。
営業ルーティンを変えて2か月後に見えた具体的な変化
“小さな実験×固定枠”を回した結果、約2か月で目に見える変化が出ました。なにより「新しい打ち手が増えている」という実感が、再び営業 モチベーションを押し上げました。数字も感情も同時に動く――この順序が大切です。以下は当時のKPIの抜粋と、心の状態の変化です。
約2か月で新規顧客が1件→2件に増加
名刺交換会・展示会経由の商談化率は約8〜12%。2か月目の月末、成約2件を記録(前月1件)。フォローは「当日3名・翌日5名」テンプレ運用で返信率が+12%ほど改善。既存提案の“応用セット化”も継続し、単価は平均+7%に。数字は派手でなくても、増分の理由が説明できる状態を作れたのが、次の改善につながりました。
「営業が楽しい」と感じられる時間が戻った
1日の中で“新しい挑戦”に充てる時間は10〜20分→30〜45分へ。週の学習時間(記事/動画/対話)は0.5時間→2時間に増加。成長 停滞という言葉が頭から減り、代わりに「次は何を試す?」が浮かぶように。心理的な惰性が減ると、同じタスクでも体感速度が上がり、商談前の準備品質も向上しました。
| 指標 | Before | After(2か月) | 根拠 |
|---|---|---|---|
| 新規接点(名刺交換/週) | 0.5件 | 6〜8件 | イベント2回/月の平均実績 |
| フォロー通数(当日/翌日) | 1 / 2通 | 3 / 5通 | テンプレ整備で自動化 |
| 新規成約(月) | 1件 | 2件 | 2か月目の実績値 |
※筆者の実績に基づく一例。業種・商材・単価により大きく異なります。
KPIは3つまでに絞ると続きやすく、目標は「前月比+10%」など相対値にすると小さな成功体験を積みやすいです。
営業ルーティンを再発防止するための仕組み化
マンネリは自然治癒しません。だからこそ、営業 ルーティン 見直しを定常業務に組み込みます。鍵は「更新型ルーティン」。完全固定ではなく、毎週1つだけ“変化タスク”を入れる仕掛けにします。さらに、朝・昼・夕に合計30分のミニ習慣(10分/5分/15分)を置き、効率化と刺激を両立。迷い時間を削り、挑戦時間を先に確保するのがコツです。
週ごとの“変化タスク”を1つ設定する
「今週は展示会のミニ提案A/Bを作る」「来週は既存SKUで新セットを1つ作る」など、週1個に限定。完了条件を1行で定義し、金曜のレビューで結果を○/△/×で判定。営業 ルーティンは“守り+攻め”の配合が肝で、攻めを過剰にしないことで継続率が上がりました。
定例ルーティンを「更新型」に変えるコツ
朝10分は「今日の新規タッチ先3件」を決め、昼5分で中間チェック、夕15分で反省とテンプレ更新。これで1日合計30分のルーティン コツが定着。更新対象は「テンプレ・提案セット・フォロースクリプト」の順に回すと、再現性が出ます。
“変化タスク”は週1個に固定し、難易度は30〜60分で終わるレベルに保つと成功率が上がり、心理的摩擦も小さくなります。
営業ルーティン見直しチェックリスト
ここからは、読んだその日から使えるチェック項目です。営業 ルーティン 見直しの起点として、週1回のレビューとセットで運用してください。すべてを同時にやる必要はありません。まずは「今週やる1つ」を選び、来週にもう1つ足す――その繰り返しで十分です。
- 朝10分で「新規タッチ3件」をカレンダーに先置きする
- 昼5分で返信待ちを3件だけ前に進める(電話/DM)
- 夕15分で“今日の学び1行”とテンプレ修正1点を記録
- 週1回、名刺交換会/展示会の予定を先に押さえる(目安:月2回)
- 既存SKUの“応用セット”を週1つ作って試す
- KPIは「新規接点・商談化率・フォロー通数」の3つに絞る
- 金曜のセルフレビューで○/△/×をつけ、翌週の変化タスクを1つ決める
チェックは7項目すべてでなくOKで、最初は「朝の10分」と「金曜レビュー」の2点に絞ると定着率が約2倍に向上します。
まとめ:営業ルーティンを「変化を楽しむ型」へ
僕が得た答えはシンプルでした。マンネリは努力不足ではなく、設計不足。既存商材の応用で“準新規”を作り、外に出て新規開拓のきっかけを増やし、週1で小さく更新する――この3点を続けるだけで、約2か月で新規顧客は1件→2件に。大切なのは、結果の大小よりも「増分の理由」を説明できる状態です。あなたもまずは、今週の“変化タスク”を1つだけ決めてみませんか。小さな更新は、必ず景色を変えます。
- 小さな実験×固定枠=“更新型”の営業ルーティンにする
- 既存商品の応用で提案幅を“1→2”に増やす
- 名刺交換会・展示会は月2回、当日3名フォローを必ず実施
- KPIは3つに絞り、前月比+10%の相対目標で回す
- 金曜15分のセルフレビューで“守り+攻め”の配合を調整
「続ける設計」を最優先に、まずは30日(約4週)だけ運用し、KPIの前月比+10%を目安に微調整していくと良いでしょう。
サトシ(営業マン/FP2級・宅建資格保持)
都内で会社員をしながら、日常の家計管理と資産形成を実践中。 過去に無理な節約で体調を崩した経験をきっかけに、 「暮らしの質を守りながらお金と付き合う」をテーマに情報発信しています。
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