第3話:節約は変動費より「固定費」から。40代サラリーマンが月2万円浮かせた話

節約は変動費より「固定費」から。40代サラリーマンが月2万円浮かせた話

節約を意識し始めた頃、まずやってしまったのは「今日からコンビニ禁止」「外食ガマン」という根性論でした。

一時的には効果がありますが、仕事で疲れて帰ってきた夜にまで自分を追い込むと、あっという間にリバウンドします。続かないんです。

そんな中で気づいたのが、「本当に効く節約は、頑張り続けることではなく“固定費を変えること”だということでした。

この記事では、実際にぼくが固定費を見直して月2万円ほど支出を減らせた経験を、失敗談も含めてまとめておきます。

かつては「なんとなくモヤモヤする家計」だった

固定費を意識する前のぼくの家計は、こんな感じでした。

  • 通信費:大手キャリアで毎月5,000〜6,000円
  • サブスク:気づいたら動画・音楽・アプリなどがジワジワ増えている
  • 車維持費:駐車場・保険・ガソリン・車検で毎月ベースの負担が重い

家計全体としては、

  • 「毎月ギリギリ」というほどではない
  • ただ、安定して貯金が増えていく感覚もない

という、なんともモヤモヤする状態でした。

ボーナスが出ると一気に救われるような感覚になり、また数ヶ月たつと残高が減っている…。 頭では「そろそろ家計を整えないとマズい」と分かっているのに、具体的にどこから手をつければいいかが見えていませんでした。

一番インパクトが大きかったのは「通信費」だった

そんな中で、最初に本気で見直したのが通信費です。

それまでは、なんとなく安心感から大手キャリアを使い続けていましたが、思い切って格安SIMに乗り換えました。

  • 見直し前:毎月5,000〜6,000円
  • 見直し後:毎月1,200円前後

ここだけで、月4,000円以上の固定費カットになりました。

やったことはシンプルで、

  • ネットで格安SIMのプランを比較
  • 自分の使い方(通話ほぼしない、データはそこそこ)に合うものを選ぶ
  • ショップやオンラインでMNP手続きをして乗り換え

これだけです。一度手続きしてしまえば、あとは毎月勝手に安くなり続けるので、「今日も節約のためにガマンした」という努力は一切いりません。

固定費を見直す効果を、最初にガツンと実感できたのがこの通信費でした。

車維持費と家賃も「固定費」として見直した

次に意識したのが、車維持費家賃です。

車は、

  • ガソリン代
  • 駐車場代
  • 自動車保険
  • 車検・メンテナンス費用

などを合計すると、毎月ベースではかなりの負担になります。

「本当に今の生活スタイルに車は必須なのか?」 「カーシェアやレンタカーで代用できないか?」

こういった視点で見直した結果、“なんとなく所有しているだけの車”は手放す選択肢もあると感じるようになりました。

家賃についても同じです。

  • 家賃をあと1万円下げる
  • 駐車場込みの物件に変えてトータルを下げる

など、「住む場所」と「固定費」をセットで考えるだけで、長期的なインパクトはかなり違います。

すべてを一気に変えたわけではありませんが、通信費・車維持費・家賃を“固定費”として意識し始めたことが、節約の方向性を大きく変えてくれました。

家族とギクシャクして気づいた「やってはいけない節約」

固定費を見直していく中で、正直に言うと失敗したこともあります。

代表的なのが電気代の節約です。

「よし、光熱費も下げるぞ」と張り切って、

  • エアコンを我慢させる
  • こまめに電気を消すように強く注意する

といったことを家族に求めてしまった時期がありました。

結果どうなったかというと、

  • 「またお父さんがうるさい」と家の空気がギクシャクする
  • 暑さ・寒さを無理に我慢して、体調を崩しかける

正直、ここは反省ポイントです。

今は、「エアコンなど健康に直結する部分は削らない」と決めています。 逆にここをケチると、風邪や熱中症などで医療費がかさんだり、家族の不満が爆発したりして、トータルでマイナスになるからです。

節約は家族の協力も必要ですが、「安心・安全・健康」を削る節約はやってはいけないと身をもって学びました。

固定費を見直したら、月2万円が「自動で」浮くようになった

通信費・車維持費・家賃などをトータルで見直していった結果、今では月2万円前後の固定費が削減できています。

大事なのは、

  • 毎月2万円「頑張って節約している」のではなく
  • 一度仕組みを変えたことで、何もしなくても2万円浮き続けている

という点です。

この「何もしなくても」という感覚が、メンタル的にもすごくラクでした。

  • 残業でヘトヘトの日でも、節約のことを考えなくていい
  • 「今日はコンビニを我慢できなかった…」と自己嫌悪しなくていい
  • 浮いたお金を、将来のためにコツコツ回せるようになった

もしあの時、固定費を見直さずにダラダラと同じ支出を続けていたら、今のように「お金の不安が少し軽くなった感覚」は得られていなかったと思います。

これから節約を始めたい40代サラリーマンへ

最後に、昔の自分と同じように「節約しなきゃ」と思いつつ、何から手をつけていいか分からない40代サラリーマンに伝えたいことがあります。

節約は、継続することがいちばん大事です。だからこそ、無理をしないでください。

  • まずは「固定費」から手をつける
  • 一度変えたら、あとは自動で続く仕組みをつくる
  • 健康や家族の笑顔を削る節約は、最初から候補に入れない

この3つだけ意識するだけでも、節約はずっとラクになります。

ぼく自身、まだ完璧な家計管理ができているわけではありません。それでも、固定費を見直したことで、確実に「お金に追いかけられる感覚」は薄れてきました。

小さな一歩でもいいので、今日からできる「固定費の見直し」をひとつだけ選んでみてください。 それが、数年後の自分と家族を楽にしてくれる第一歩になるはずです。

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