宅建に落ちた日、「結果が欲しいのに結果が出ない」と苦しかった
30代後半の頃、僕はごく普通のサラリーマンでした。
当時ずっと思っていたのは、「形に残る結果を残したい」ということ。頑張っているつもりでも、目に見える“証拠”がないと自分で自分を認められない感覚がありました。
そんな中で挑戦した宅建は、まさかの不合格。
落ちた瞬間、反省点よりも先に浮かんだのは、「自分には無理かもしれない」という不安でした。でも同時に、こうも思いました。
「とりあえず前へ進もう。」
宅建から逃げたわけじゃない。まず「勉強を続けられる自分」に戻したかった
宅建に落ちたあと、僕が切り替えたのはFP3級、そしてFP2級でした。
理由はシンプルで、宅建を諦めたかったわけではありません。
でも、もう一度宅建に向き合うには、まず勉強習慣を切らさないことが最優先だと思ったんです。
それに、お金の知識は日々の生活に直結します。学んだ分だけ暮らしの理解が増えて、「前に進んでる感覚」を得やすかったのも大きかったです。
勉強は「通勤時間」と「土日祝」だけ。それでも積み上がる
僕の勉強スタイルは派手じゃありません。
- 平日:通勤時間
- 休日:土日祝にまとめて
やる気がある日に頑張るのではなく、生活の中に勉強の置き場所を作ることに徹しました。通勤時間は、気分に左右されにくい“固定の時間”なので、ここが土台になりました。
挫折したのは計算問題。根性ではなく「時間で区切って一気に」
FPで折れそうになったのは、正直計算問題でした。やる気が出ない。
そこで僕は、気合で乗り切るのをやめました。代わりにやったのはこれです。
- 計算問題は「今日は◯分だけ」と決める
- タイマーが鳴るまで、淡々と一気にやる
気分に任せると負ける。でも時間に任せると前に進める。
このやり方をFPで身につけたのが、後で宅建にも直結しました。
FP3級→FP2級で合格。「少し自信を持てた」が次の燃料になった
FP3級、そしてFP2級に受かったとき、人生が激変したわけではありません。
でも、確実に変わったことがあります。
少し自信を持てた。
「自分でも、やれば結果が出る」――この感覚が戻ると、次の挑戦が怖くなくなります。僕にとってFP合格は、宅建に戻るための小さな成功体験でした。
FPで掴んだ「勉強法」を、そのまま宅建に移植した
FPで得た最大の収穫は、知識以上に勉強方法を習得できたことでした。
- 勉強時間を固定する(通勤+週末の型を崩さない)
- 苦手は時間で区切って処理する(計算問題で学んだ)
- できたを見える化して、折れにくくする
これを宅建に当てはめたら、迷いが減りました。気分や不安に振り回されず、今日やることが決まっている状態。これが強かったです。
そして宅建へ再挑戦。合格できた理由は「才能」より「再現できる勉強法」だった
宅建に再挑戦すると決めたとき、以前と違ったのはメンタルでした。
落ちた経験は消えない。でも、もう「自分は無理」とは思わなかった。
なぜならFPで一度、合格は再現できると体感していたからです。
やることを決めて、淡々と積み上げる。苦手は時間で区切って片付ける。
その結果、僕は宅建に合格できました。
資格取得がくれたのは「肩書き」より「前に進める自分」
この一連の流れでいちばん大きかったのは、肩書きそのものというより、こういう感覚でした。
「自分でも頑張れる」
宅建に落ちて止まりかけたけど、FP3級→FP2級で立て直し、勉強法を掴み、宅建に戻って合格する。
資格は僕にとって、モチベーションと自信を取り戻すための“道”でした。
同じように悩む人へ:成功体験は小さくていい。まず1つ作ろう
最後に、当時の自分として、同じように悩む人に言うならこれです。
少しでも良いから成功体験を習得しよう!
いきなり大きな山じゃなくていい。まず登れる山で「登れた」を作る。そうすると次の山にも挑めます。
今日からできる一歩(チェックリスト)
- 勉強時間を「1日◯分」と決める(短くてOK)
- 通勤時間に“必ずやる作業”を1つ決める
- 苦手分野は「◯分だけ」と時間で区切る
- 1週間に1回、「できたこと」を3つ書き出す
※本記事は筆者個人の体験談に基づく内容です。学習方法や効果には個人差があります。
