毎日同じ単純作業を繰り返し、「自分は何をしているんだろう」と心が重くなる時期がありました。40代に入ると将来への不安も大きくなり、仕事・お金・健康の悩みが絡み合います。この記事では、そんな私が小さな工夫で気持ちを立て直し、節約から資産形成へとつなげていった体験談を共有します。
当時の状況と悩み
当時の私は製造業の事務部門に所属しており、業務の大半はエクセルや社内システムへの入力作業でした。内容はほとんど変化がなく、朝から晩まで数字や書類に向き合う毎日。月曜から金曜まで繰り返される日々に、次第に「自分の存在意義って何だろう」と思うようになっていきました。
1日の流れはほぼ固定されていて、午前中はメール処理と前日のデータ入力、午後は請求書のチェックと資料作成。残業は月20〜30時間ほどで、帰宅は夜10時を過ぎることも珍しくありませんでした。土曜日は疲れて寝だめ、日曜日の午後からは「また明日が来る」と気持ちが落ち込み、休日を満喫することもできなくなっていました。
さらに金銭面でもストレスを抱えていました。疲労からつい外食に頼ることが増え、週に4〜5回はコンビニ弁当や居酒屋で済ませてしまう。その結果、1か月で食費が8万円を超えることも。お金が貯まらない焦りと、単調な仕事のストレスが絡み合い、体調まで崩れかけていました。
私がやったこと
抜本的に仕事を変えるのは難しかったので、「自分で選べる小さなこと」に集中しました。以下の行動はすぐに実践でき、思った以上に効果がありました。
行動1:半休をとって心身のリズムをリセット
最初に意識的に取り入れたのは「半休の活用」です。金曜日の午後に休みを取り、映画館やカフェに行く、平日の昼間にしかできない買い物をするなど、普段と違う体験をしてみました。これが思いのほか大きなリフレッシュになり、日曜の憂鬱感が薄れていきました。半休を月1回でも入れるだけで「仕事のために休む」ではなく「自分のために休む」という感覚が持てるようになりました。
行動2:固定費の見直しで家計をスリム化
お金の不安を減らすため、生活コストを点検しました。スマホを大手キャリアから格安SIMに変更し、月7,800円が2,400円に。年間で約6万5,000円の節約になりました。また、生命保険も見直して、不要な特約を外した結果、月3,000円の節約に成功。電力会社もプランを切り替え、月1,500円ほど削減できました。合計すると月1万円以上が浮いた計算です。
「仕事で頑張って稼ぐ」だけではなく「支出を減らす」という視点を持ったことは、精神的にも安心材料になりました。
行動3:単純作業の中に工夫を入れる
仕事そのものは変わらなくても、やり方を工夫することで少し楽になります。例えば、エクセルのよく使う処理をマクロ化して数分短縮したり、資料を整理する順番を変えて集中力を保てるようにしたり。1回あたりの改善は小さくても、積み重なると「今日は効率よく終われた」という達成感が得られます。
また、作業の合間に2〜3分のストレッチを入れることで、頭もリフレッシュできました。ほんの少しでも「自分の工夫で環境を変えられる」と思えると、単純作業への見方が変わります。
そこで得た気づき(マインドの変化)
小さな工夫を続けるうちに、「状況が変わらなくても、自分の捉え方は変えられる」という実感を持てました。以前は「単純作業=無駄な時間」としか思えませんでしたが、「自分のペースを整える時間」と捉えると気持ちが軽くなりました。
さらに、「他人と比較して劣等感を抱く」ことをやめ、「昨日の自分と比べて少しでも楽にできたか」を基準にするようにしました。この小さな認知の転換で、余計なストレスを背負わなくなりました。
同僚や上司とのコミュニケーションも、必要以上に気を遣わず「今日はこれを終えた」と自分の成果に注目するようになり、心理的な負担が減りました。
節約と資産形成につなげた話
浮いた月1万円強をそのまま資産形成に回すことにしました。まずは「積立NISA」で月7,000円、そして会社で利用できる「DC年金」に月3,000円を追加拠出。さらに余裕のある月は仮想通貨の少額積立を2,000円程度試しています。リスクはあるのであくまで「試し」としてですが、以前は飲み会や無駄遣いで消えていたお金が「未来の自分への投資」に変わったと感じられるだけで大きな安心感がありました。
もちろん投資の成果は保証されませんし、人によって向き不向きもあります。制度や商品の最新情報は必ず公式サイトを確認し、自分に合った方法を探すことが大切です。私の場合も最初は少額から始めて徐々に慣れました。
チェックリスト:今日からできる一歩
- 週末に半休や有休を入れてリズムを変えてみる
- スマホ代や保険料など固定費を1つ見直す
- 作業を効率化できる小さな工夫を探してみる
- 比較対象を「同僚」から「昨日の自分」に変える
- 無駄な外食やコンビニ利用を1回減らす
- 浮いたお金を少額でも積立に回す
- ストレッチや深呼吸で集中のリズムを作る
まとめ
単純作業が辛いときは、「この状況が一生続くのでは」と感じてしまいます。私も同じように思い悩みましたが、小さな行動を積み重ねることで少しずつ視界が開けていきました。節約から資産形成につなげられたのも「小さな一歩」を続けた結果です。
今まさに同じような状況で苦しんでいる方も、自分にできる小さなことを1つ選んで試すだけで気持ちは変わります。環境や状況は人それぞれですが、「選べることはある」という視点を持てば、必ず道は見えてきます。焦らず、無理せず、自分のペースで進んでいきましょう。
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