「仕事が辛くてズル休みしてしまった…」40代になってから、そんな日が増えた私。中間管理職としてのプレッシャー、家計の不安、体調の乱れが重なり、布団から出られなかった朝のことを今でも思い出します。この記事では、その時の正直な体験と、そこからどう立ち直り、どんな小さな工夫で前向きになれたかをまとめました。今まさに悩んでいる方へのヒントになれば嬉しいです。
当時の状況と悩み
40代の私は、部下の育成と上司からの成果要求の間に立つ立場でした。平日はほぼ毎日20時過ぎまで残業。特に月末は22時や23時退社が当たり前で、家に着くと日付が変わっていることも少なくありませんでした。
朝は6時前に起床して、7時の電車に揺られて出社。満員電車のストレス、睡眠不足、家族との会話不足…。疲れが積み重なり、気づけば休日も仕事のことが頭を離れない状態でした。土曜日に寝だめをしても疲労は抜けず、日曜日の夜は「明日からまた仕事か」と気分が重くなる「サザエさん症候群」そのもの。
そんなある月曜日、どうしても起き上がれない朝が訪れました。目覚ましを止めても体が動かず、「ズル休み」とわかっていながら、会社に「体調不良」と伝えて休みました。その瞬間、罪悪感と同時に、心の底からホッとした気持ちが湧いてきたのです。
最初は一度きりと思っていた「ズル休み」ですが、その後も月に1〜2回、同じように休んでしまうことがありました。休んだ日は気持ちが軽くなる反面、翌日は仕事が溜まっていて余計に苦しくなる悪循環。家族に「今日は休み?」と聞かれるのもつらく、「自分はダメな大人だ」と責める気持ちでいっぱいでした。
さらに家計のことも頭をよぎります。住宅ローンの返済、教育費、老後資金…。給料は上がりにくくなっているのに、出費は確実に増えていく。将来の不安と今の疲労が絡み合って、どんどん身動きが取れなくなっていました。
私がやったこと
「このままでは本当に潰れてしまう」と思い、少しずつ行動を変えることにしました。劇的に変わったわけではありませんが、小さな一歩を積み重ねることで状況は確実に楽になっていきました。
行動1:半休をうまく使った
丸一日休むと罪悪感が大きかったので、思い切って「午前休」や「午後休」を使うようにしました。午前中はしっかり寝て午後から出社するだけでも、気分がずいぶん楽になります。逆に午前中に病院や用事を済ませて午後から集中することもでき、休むことへの後ろめたさが少なくなりました。
「ズル休み」から「制度として認められている休暇」に変えただけですが、気持ちの安定には大きな違いがありました。
行動2:固定費を見直した
精神的な余裕を作るために、家計を少しでも軽くすることを考えました。まず取り組んだのが通信費の削減。大手キャリアから格安プランに変更しただけで、毎月5,000円近く浮きました。次に保険。見直し前は月2万円以上払っていましたが、保障内容を整理し、必要なものだけに絞って1.3万円程度に削減。これで毎月合計8,000円ほどの余裕が生まれました。
この「余裕」があるだけで、「もし仕事が辛くて休んでも大丈夫」という安心感が少し芽生えました。
行動3:生活習慣を少し整えた
体がしんどいと心も沈みます。そこで晩酌を控えめにし、寝る前のストレッチを習慣化しました。最初は面倒でしたが、2週間ほど続けると寝つきが良くなり、朝のだるさが軽減。仕事に行く前の重さが少しずつ和らぎました。
また、スマホを見る時間を減らし、寝室に持ち込まないようにしたのも効果的でした。睡眠の質が上がると、翌朝の気持ちが驚くほど違うと実感しました。
そこで得た気づき(マインドの変化)
一番大きな気づきは、「ズル休み=悪」ではないということです。体が限界を迎えているときに休むのは、自分を守るための自然な反応。むしろ無理に出社して体調を崩すほうが、結果的に迷惑をかけることになると考えるようになりました。
また、人と比べて「自分は弱い」と落ち込むのをやめることも大事でした。SNSで「毎日頑張っている人」を見て焦ることもありましたが、人にはそれぞれ事情がある。自分は自分のペースでいいと割り切れるようになってから、心がかなり軽くなりました。
小さな習慣の積み重ねが心身の安定につながることも学びました。ストレッチ1分でも、スマホを見ない夜でも、その積み重ねが「明日への余裕」を作ってくれるのです。
節約と資産形成につなげた話
固定費の見直しで浮いた月8,000円は、「消費」ではなく「未来」に振り分けました。使い切ってしまうと、また同じ不安に戻る気がしたからです。
具体的には、積立NISAで毎月5,000円、会社のDC年金の拠出を少し増額し、残りは少額の仮想通貨積立に回しました。仮想通貨は値動きが大きくリスクも高いと感じていますが、ほんの少額なので「勉強代」という感覚です。
もちろん将来の成果はわかりませんし、これが正解とも思っていません。ただ「お金が少しずつ積み上がっている」と思えるだけで、仕事に追われる毎日の中で精神的な支えになりました。
各制度の詳しい仕組みやメリット・デメリットは公式サイトを確認するようにしています。
チェックリスト:今日からできる一歩
- どうしてもつらい日は「半休」を活用する
- スマホ料金や保険を見直して固定費を減らす
- 晩酌を週1回だけ控えてみる
- 寝る前にストレッチを1分だけやってみる
- 休んだ自分を責めず「回復できた」と捉える
- 小さくても積立を始める(例:月3,000円)
- 人と比べず自分のペースを大事にする
まとめ
「仕事が辛くてズル休み」した体験は、当時は自己嫌悪と不安でいっぱいでした。でも今振り返ると、あの休みがなければ自分を見直すきっかけも得られなかったと思います。
大切なのは「休む=逃げ」ではなく、「休む=次に進むための充電」だと考えること。小さな工夫や節約が心の余裕につながり、資産形成という形で将来の安心にもつながっていきます。
もちろん状況は人それぞれ。私のやり方が全員に合うわけではありません。でも、もし同じように悩んでいるなら、自分なりの「小さな一歩」を探してみてください。その一歩が、思っている以上に大きな変化につながるかもしれません。
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