「御用聞き営業」でも成長できる!信頼を築く3つの提案力アップ法

仕事

「御用聞き営業」は、目の前の要望に応える誠実なスタイルです。一方で、受け身に寄りやすく、やりがいの低下キャリアの不安を覚える瞬間もあります。私自身、注文は取れても「自分にしかできない提案ができていない」と感じ、胸のどこかがモヤモヤしていました。そこで、まずは大きな転換ではなく、商談の会話に+1の一言提案を添えることから着手。さらに提案の引き出しを増やす仕組みを作ると、関係性が変わり、数字も動き始めました。本記事では、私の体験を軸に、御用聞き営業の強みを活かしつつ提案力を積み上げる方法を、具体的な手順と数値でお伝えします。

この記事で得られるメリット
  • 御用聞き営業の向き・不向きとキャリアの考え方が整理できる
  • +1提案で信頼を深める会話スクリプトと頻度設計がわかる
  • 提案の引き出しづくり〜検証〜定着までの再現可能な手順を学べる

1. 御用聞き営業で感じた「やりがいの揺らぎ」とキャリアの不安

御用聞き営業は、定期訪問や問い合わせ対応を通じて顧客満足を守る大事な守備です。反面、成功が「迅速対応=正解」になりやすく、成長実感提案力が伸びにくいと感じる人も多いはず。私も平均で週3回(1回あたり25分)のルート訪問を続ける中、「このままの営業スタイルで5年後の市場変化に耐えられるか?」という不安が増幅。そこで、まずは自分の現状を言語化し、向き不向きの見取り図を作ることから始めました。

御用聞き営業が向いている人・向かない人の違い

向いているのは、定期接点を丁寧に積み重ねられる人、反応速度を平均30分以内に保てる人、細かな依頼の抜け漏れを月0件に抑えられる人。一方で、会話の主導権を取りづらい、価格比較の防波堤が作れない、提案の糸口を毎回見失う人は疲弊しやすい。私も当初は「言われたことを完了」する比率が9割で、提案へ繋がる雑談(仮説確認)は1割未満でした。

「提案できない自分」に感じた焦りとモヤモヤ

「案件は取れているのに嬉しくない」。そんな違和感が続きました。移動中のメモを見直すと、商談記録の90%が「要望→手配」で終わり、次回の仮説や「別解の提示」がほとんどない。月末の振り返りに“自分にしかない価値”が書けず、キャリア不安が加速しました。そこで、まずは「会話に1回だけ+1情報を添える」という行動の最小単位を設定しました(1訪問につき1回、週3回、計12回/月)。

補足アドバイス

不安は数値化すると扱いやすく、週の“+1提案回数”を12回→16回へと4回ずつ段階アップすると負荷が偏りにくいです。

2. 一歩踏み出すきっかけ:御用聞き営業でも提案の引き出しを増やす

受け身から能動へは、大改造ではなく小改良の連続が近道。私は「商材知識の棚卸し」「日々の会話に+1情報」「提案メモ化」の3点を、30日スプリントで回しました。1日15分×平日20日=計300分で、提案の切り口数は20→52に増加。ここから紹介する手順は、御用聞き営業の信頼ベースを壊さず、自然に提案力を足していけます。

① 商材知識を“棚卸し”して、提案の切り口を整理

まず、主力・周辺・代替の3カテゴリで商材をマトリクス化。各商材に「導入所要時間(例:45分)」「初期費用(例:12,000円)」「効果見込み(例:工数▲15%)」を簡易で紐づけ、提案の一言テンプレを1商材につき2つ用意します。
例:「今のAにBを週1回だけ足すと、月8時間の削減見込みです」。これを月末に更新し、翌月の会話ネタに再配備しました。

② 日々の会話に「+1情報」を添える習慣づくり

「ご要望承知しました」で終わらせず、必ず+1提案を挟むルール化を実施。1訪問につき1回、週3回、月12回を最低ラインに設定。内容は「他社事例(数字)」「費用対効果の目安」「次回の検証項目(1つ)」のいずれか。反応は3段階(関心/保留/拒否)でメモ化し、翌週の仮説に反映。3週間で「関心」比率が35%→57%へ伸びました。

③ 提案メモを作り、成功事例を自分の武器にする

提案の成功条件を短文化してカード化(1枚120〜150字)。「現状→+1→効果」だけを記し、毎週金曜の30分で3枚更新。3か月でカードは36枚に。商談前に3枚選んで持ち込むと、会話の主導権が取りやすく、打率が上がります。カードのヒット率は初月18%→第3月31%まで向上しました。

補足アドバイス

「+1情報」は1回60秒以内を目安にし、週12回×3週で36回テストすると反応パターンが見え、次の改善が具体化します。

3. 信頼を築く営業スタイルへの変化:提案力がもたらした効果

御用聞き営業に小さな提案を積層すると、関係の温度がじわりと上がります。私は3か月で「紹介」件数が月1件→月3件へ増加、単価下落率も▲5.8%→▲2.1%に縮小しました。これは、価格以外の価値(時間短縮・品質安定・手離れ)を会話で共通言語化できたから。信頼関係 営業の核は、相手の「判断負荷」を定量化して軽くすることにあります。

「あなたに任せたい」と言われるまでの関係づくり

任せたいの言葉が出る前には、平均して5回の「+1提案」と2回のミニ実験(無料サンプルや小規模トライ)がありました。私は実験の期間を2週間、評価基準を「作業時間▲10%」「手戻り0回」「担当者満足4/5以上」に固定。評価をA4一枚にまとめて渡すと、次の意思決定が早まりました。

月3件の新規紹介につながった提案スタイルの定着

紹介に繋がった共通点は「依頼→完了」メールの末尾に検証メモ(3行)を付すこと。「次回はB案も検証(10分)」「費用目安は3,000円/月(年36,000円)」「効果見込み▲12%」のように数値を必ず1つ。これで相手社内の説明が容易になり、社内紹介→他部署→新規の流れが増えました。

補足アドバイス

小さな実験は“2週間+評価3指標”を固定化すると比較可能で、3セット(計6週間)で傾向が出やすく次の提案が洗練されます。

提案の定着による効果サマリー
指標 導入前 → 3か月後 根拠・集計メモ
紹介件数(月) 1件 → 3件 商談メモ・メール集計(3か月平均)
単価下落率 ▲5.8% → ▲2.1% 見積比較の社内共有比率が上昇
+1提案回数(月) 12回 → 20回 訪問ログ(週3回×約7週間)

※数値は筆者実績ベース。業種や担当範囲により異なります。

4. 御用聞き営業を「成長の場」に変えるための考え方

御用聞き営業は「時代遅れ」ではなく、信頼を長期で積み上げる重心です。大切なのは、聞くだけで終わらず「仮説→確認→小実験→検証→決定」を1サイクル2〜3週間で回すこと。キャリア視点では「顧客理解」「提案設計」「実行管理」の3スキルを、半年で1段ずつ底上げする計画を作ると、営業キャリアの不安が減り、次のポジション(提案営業・アカウント)にも繋がります。

“聞く”から“導く”へ:提案営業へのステップ

ステップ1:+1提案を週12回/月。ステップ2:小実験を月2件。ステップ3:実験の評価レポート(A4・5分で読める)を月2本。ここまでで「導く」型の素地が整います。私は4か月で、仮説提示率が20%→48%へ上昇し、御用聞き営業 脱却の手応えが見えました。

再発防止のための提案リスト・チェック習慣

「提案アイデア表」を週1回(30分)で更新。列は「対象業務」「一言テンプレ」「効果指標」「検証結果(○△×)」「次回仮説」。×が3回続いたネタは棚上げ、○は営業コツとして社内共有。営業 提案スキルは、筋トレ同様に回数×記録で強くなります。

補足アドバイス

表は列を増やしすぎず5列前後に固定し、30分×4週=120分で1サイクルにすると継続率が上がりやすいです。

5. チェックリスト:御用聞き営業を前向きに活かす7つの行動

  • 週3回の訪問それぞれで+1提案を最低1回(合計12回/月)
  • 商談後30分以内に「3行の検証メモ」を送付(効果数値を1つ)
  • 2週間の小実験を月2件実施し、A4の評価レポートを2本作成
  • 提案カードを週3枚作成し、3か月で36枚の引き出しを確保
  • 反応を「関心/保留/拒否」で記録し、比率を月次で可視化
  • 単価下落率を毎月確認し、▲3%以内を維持する打ち手を検討
  • キャリア視点の棚卸しを四半期ごとに1回(20分)実施

6. まとめ:御用聞き営業でも“自分らしい提案”はできる

御用聞き営業の強みは、日々の接点から生まれる信用資産にあります。そこへ60秒の+1提案を積み、2週間の小実験で効果を可視化し、A4の評価レポートで意思決定を支援する。たったこれだけで、会話の主導権が少しずつこちらに戻り、紹介件数単価維持率が改善します。「受け身」から完全に脱却しなくても、提案力を足すことでやりがいは戻り、キャリアの選択肢も増えます。大事なのは、“できる最小単位”を決めて回数を積むこと。まずは今週、1訪問につき1回、合計12回の+1提案から始めてみませんか。結果の手応えは、3週間で必ず現れてきます。

  • 御用聞き営業は「守り」だけでなく「導く」土台になり得る
  • +1提案(60秒)×小実験(2週間)×評価レポート(A4)で信頼が深まる
  • 提案カード36枚で引き出しを可視化し、再現性を作る
  • 紹介は月1→3件、単価下落率は▲5.8%→▲2.1%へ改善
  • 四半期ごとにスキル棚卸しでキャリア不安を数値で解消
この記事を書いた人
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サトシ(営業マン/FP2級・宅建資格保持)

都内で会社員をしながら、日常の家計管理と資産形成を実践中。 過去に無理な節約で体調を崩した経験をきっかけに、 「暮らしの質を守りながらお金と付き合う」をテーマに情報発信しています。

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