窓際FIREの資産はどれくらい必要?数字より先に考えたい3つの条件【40代サラリーマンの体験談】
本記事は、40代で会社員として働く筆者個人の体験や考え方をまとめたものであり、特定の投資商品・節約術・FIREの実践を勧めるものではありません。具体的な金額や運用方法には触れず、「お金以外の部分でどんな準備が必要か」という視点を中心に書いています。実際の判断をするときは、金融庁や厚生労働省など公的機関の情報や専門家の意見も併せてご確認ください。
「窓際FIREって、結局いくらあれば安心なんだろう?」 40代に入り、会社での立ち位置が変わってきた頃、僕も同じように悩みました。ネットで「窓際FIRE 資産 いくら」と検索しては、出てくる大きな数字に気持ちが沈む…そんな時期がしばらく続きました。
ただ、いろいろ試行錯誤してみて分かったのは、「必要資産の金額そのもの」よりも前に、押さえておいたほうがいい前提条件があるということです。この記事では、あえて細かいお金の話は避けつつ、
- 40代で窓際に近づいていると感じたときのリアルな不安
- 「窓際FIRE」を考えたときに、数字より先に見直した3つのポイント
- 実際にやってみて感じたメリット・注意点
- 心身がしんどくなったときに頼りになる公的な情報・相談先
- よくある疑問へのQ&Aと、今日からできる小さな一歩
を、40代サラリーマンの一人として正直に書いていきます。
当時の状況と悩み|「このまま会社にしがみつくのか?」というモヤモヤ
僕は40代前半の会社員です。肩書きだけは管理職ですが、会社の中心的な案件からは外れ、会議で意見を言っても軽く流されることが増えました。「窓際族予備軍」という言葉が、いよいよ他人事ではなくなってきた感覚です。
家のローンや子どもの教育費など、いわゆる“普通の40代”にありがちな支出は一通りあります。頑張って働いているつもりでも、「このペースであと何十年もやっていけるのかな…」という不安はなかなか消えませんでした。
似たような時期の気持ちは、30代で自分を無能だと感じていた頃の体験談や、仕事そのものがしんどかった時期を振り返った仕事が辛い時期の乗り越え方|私が救われた小さな行動と考え方でも書いていますが、「このまま会社に全部を預け続けて大丈夫か?」というモヤモヤは40代に入ってから一段と強くなりました。
そんな中で知ったのが「窓際FIRE」という言葉でした。本来は資産の話が中心ですが、僕はあえて「働き方や心の距離感をどう整えるか」という観点から、この言葉を捉え直すことにしました。
数字の前に考えた3つの条件
ネットで調べると、「年間の生活費×◯倍」といった“必要資産の目安”がいろいろ出てきます。ただ、それを見て落ち込んでいるだけでは何も変わりませんでした。
そこで僕は、「細かい金額を追いかける前に、次の3つを言語化しよう」と決めました。
条件1:「どんな生活なら自分は安心できるか」を数字抜きでイメージする
最初にやったのは、「いくらあれば」ではなく、「どんな暮らしなら自分はホッとできるか」を考えることでした。
- 平日の過ごし方(今よりもう少し早く帰れるのか/仕事量をどう調整したいか)
- 休日の過ごし方(家族との時間、自分の趣味や一人の時間をどれくらい確保したいか)
- 「これは手放したくない」という生活の要素(住む場所、働き方、人間関係など)
このあたりをざっくりでも書き出してみると、「とにかくお金があればいい」という発想から、「自分が本当に欲しいのはどんな日常なのか」が少しずつ見えてきました。
仕事との距離感を見直したときの気づきは、窓際FIREと静かな退職の違いを整理した体験談でも詳しく整理していますが、「出世一択」だった価値観が少し柔らかくなったのはこの頃からです。
条件2:「今の働き方をこの先も続けられるか」を冷静にチェックする
次に向き合ったのが、「今の働き方をこの先10年続けたら、自分の心と体はどうなりそうか?」という問いでした。
僕の場合、
- 残業や休日出勤が続いている
- 睡眠時間が削られ、常に疲れが抜けない
- 家族との会話が減り、家でも仕事のことを考えてしまう
といった状態が続いていました。これでは、たとえ数字上の資産だけ増えたとしても、心身がもたないと感じました。
同じように「休めない」と感じていた時期のことは、仕事が辛いのに休めないと感じていた頃の気づきや、土日の仕事に追われていた頃を振り返った土日も仕事で辛い時期をどう乗り越えたかでも触れていますが、やはり心と体の状態を無視して「数字だけ整えよう」とするのは危ないと感じました。
働く人のメンタルヘルスについては、厚生労働省の働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト「こころの耳」で、セルフケアのポイントや相談先がまとめられています。数字の前に、まず自分の心身の状態をチェックしておくことは大事だと感じます。
条件3:「会社以外の軸」を少しずつ育てられるか
3つ目は、「会社の外側に、自分の軸を育てられるかどうか」です。窓際FIREを考えるということは、少なからず「会社への依存度を下げたい」という気持ちがあるはずです。
僕は、いきなり大きな挑戦をするのではなく、
- 休日の朝に、興味のある分野の本を一冊だけ読んでみる
- 学んだことを簡単にメモして、自分の言葉でまとめてみる
- 仕事の体験をブログに書いて整理してみる
といった小さな一歩から始めました。仕事で評価されなかった時期のしんどさは、不器用で仕事が辛いと感じる人へ|体験から学んだ生き方にも書きましたが、「会社の評価以外の物差し」を持てるだけで、メンタルの揺れ方がかなり変わります。
一人で抱え込みがちな人は、ワンオペ仕事が辛かった時期を振り返った体験談や、繊細な気質との付き合い方を整理した繊細さんが仕事で辛い時期を抜けた話も参考になるかもしれません。
公的な情報との付き合い方|数字が気になるときは公式サイトも活用する
ここまであえて具体的な金額には触れてきませんが、実際には「ざっくりでも目安が知りたい」と感じる場面もあると思います。そのときに、いきなりSNSや誰かの体験談だけを信用するのはリスクもあります。
僕は、お金の話で不安になったときほど、最初に公的な情報に目を通すようにしています。
- 公的年金制度の基本的な仕組み:厚生労働省の年金制度解説ページ
- 家計やライフプランのシミュレーション:金融庁が提供する家計管理・ライフプラン関連ツール
- お金との付き合い方の基礎知識:金融庁公式サイト内の「お金と暮らし」に関する情報
詳細な数字や制度の最新情報は、こうした公式サイトで確認するのが安全だと感じています。この記事では具体的なシミュレーション方法や金額には踏み込みませんが、「気になったら公的な情報を必ず確認する」という習慣だけでも、変な不安に振り回されにくくなりました。
そこで得た気づき|窓際FIREは「資産額」だけの話ではなかった
数字の前に3つの条件を考えてみて、僕が強く感じたことをまとめると、こんな感じです。
気づき1:必要資産の「正解」は人によって違う
当たり前ですが、生活費も家族構成も、将来どこで暮らしたいかも、人それぞれです。ネットに出てくる目安はあくまで「一般論」であって、自分の事情にそのまま当てはめてもモヤモヤするだけでした。
むしろ、「自分はどんな生活ならホッとできるか」を先に考え、そのうえで公的な情報も参考にしながら、「自分なりの目安」をゆっくり作っていくほうが、精神的にも健全だと感じています。
気づき2:生活を整える力は、資産額と同じくらい大事
どれだけ数字だけ整えても、
- 生活リズムが乱れっぱなし
- 仕事と私生活の境界がなく、常に頭が仕事モード
- 相談できる人がいない
という状態だと、心はなかなか休まりません。
逆に、仕事が辛くてズル休みした日を振り返った記事でも書いたように、「休む」「ペースを落とす」「頼る」といった行動が取れるようになると、たとえ資産が十分でなくても、その時点から生活の質は上がり始めると感じました。
気づき3:窓際FIREは「会社との距離を取り直す一つの考え方」として使える
窓際FIREという言葉自体が、人によってはネガティブに聞こえるかもしれません。でも僕にとっては、「会社にすべてを預けすぎていたかもしれない」という気づきを与えてくれたキーワードでした。
窓際FIREと静かな退職の違いをまとめた記事でも書きましたが、
- 与えられた仕事はきちんとこなす
- 無理な残業や過剰な自己犠牲はやめる
- 会社以外の時間と軸を少しずつ育てる
というスタンスは、窓際FIREに限らず、多くの40代サラリーマンにとって役立つ考え方だと思っています。
窓際FIRE・必要資産まわりのQ&A
ここからは、「窓際FIRE」や「必要資産」という言葉にモヤモヤを感じている方が抱きそうな疑問を、Q&A形式で整理してみます。あくまで一個人の考え方として読んでもらえたらうれしいです。
Q1. 結局、窓際FIREにはいくら必要なんですか?
A. 正直に言うと、「一律の正解」はないと思っています。生活費、家族構成、住む場所、公的年金の見込み、どこまで働き続けるか…など、前提条件が人によってバラバラだからです。
僕は、「金額だけ」を聞いても不安が増えるだけだったので、
- どんな生活を送りたいか(働き方・暮らし方)を先にイメージする
- 公的な情報(年金の仕組みなど)に目を通す
- それでも不安なら、FPなど専門家に相談する
という順番で考えるようにしました。このあたりは、資産運用ブログというより「働き方ブログ」として発信している自分なりのスタンスです。
Q2. お金の不安ばかり考えてしまって、逆にしんどいです…
A. その感覚、すごくよく分かります。僕も一時期は毎日シミュレーションばかりして、かえって心が疲れてしまったことがあります。
個人的には、
- お金のことだけを考える時間を「一日◯分まで」と区切る
- 「将来の不安」よりも、「今日できる小さな行動」に意識を向ける
- 心身がつらいときは、まずメンタルヘルスや働き方の見直しを優先する
といった工夫が、少し気持ちを楽にしてくれました。働く人向けのセルフケア情報は、厚生労働省のこころの耳にも豊富にあるので、「数字から一度離れて、心のケアを優先する日」があってもいいと思います。
Q3. 今の会社のまま、窓際FIRE的な距離感を取ってもいいのでしょうか?
A. 僕は「アリ」だと思っています。ただし、
- 与えられた仕事の質は落とさない
- 「やらないこと」を決めるときは、上司と事前に相談する
- 周りへの感謝や最低限のコミュニケーションは大事にする
という前提があってこそ、だと感じます。上司への相談の仕方や、仕事量を見直したときの話は、仕事が辛いとき上司に相談した私の工夫にも詳しく書いています。
Q4. 心や体が限界っぽいのに、将来のお金が不安で会社を休めません…
A. 僕も同じような状態に陥ったことがありました。今振り返ると、「長期的なお金の不安」より先に、「目の前の心と体」を守るべきだったと強く感じています。
もし、
- 眠れない日が続いている
- 食欲が極端に落ちている、または過食が止まらない
- 仕事のことを考えると動悸や頭痛がする
といった状態が続いているなら、まずは医療機関や相談窓口に相談することも検討してほしいです。働く人向けの相談窓口は、こころの耳や、各自治体の公式サイトにもまとまっています。詳しくは公式サイトも参照してください。
チェックリスト:今日からできる小さな一歩
最後に、「窓際FIRE」や「必要資産」という言葉にモヤモヤしている今の状態からでも、今日から試せそうな一歩をチェックリストにしてみました。
- 理想の平日の過ごし方を、朝・昼・夜に分けてざっくり書いてみる
- 「いま手放したくないもの」と「意外となくても平気かも?と思うもの」を3つずつ挙げてみる
- 今週のどこかで、30分だけ「お金のことを考えない散歩時間」を作ってみる
- 上司や信頼できる同僚に、「最近、働き方を少し見直したくて…」と一言だけ相談してみる
- 心の状態が気になるときは、ストレスセルフチェックを一度試してみる
- 「自分だけがしんどい」と感じたときは、仕事が辛い時期の乗り越え方や土日も仕事で辛かった頃の体験談など、似た悩みの体験談を一つ読んでみる
まとめ:窓際FIREは「お金の話」だけで完結しない
「窓際FIREの資産はどれくらい必要か?」という問いは、とても分かりやすく見えます。でも、実際に向き合ってみて感じたのは、それだけでは足りないということでした。
どんな生活を送りたいのか。今の働き方は、この先も続けられそうか。会社以外に、自分の軸を育てられているか。 こうした土台を少しずつ整えていくことが、「窓際FIRE」かどうかに関係なく、40代以降の働き方を楽にしてくれるのではないかと思っています。
この記事はあくまで一人の40代サラリーマンの体験談です。あなたの状況や価値観によって、取るべき選択は変わります。具体的な行動に移すときは、公的機関の情報や専門家のアドバイスも参考にしながら、「自分と大切な人を守れる一歩」を少しずつ選んでいってもらえたらうれしいです。



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