夏の外回り営業を1.2倍効率化!猛暑を乗り切る時短ルート術と暑さ対策5選

仕事

真夏の外回りで、汗は滝のように流れ、心拍は上がりっぱなし。お客様の前に立つたび「大丈夫ですか?」と気遣われ、自分も相手も消耗していく——そんな日が続きました。体力は奪われ、移動は遅れ、アポの質も下がる。まさに「営業どころではない」状態です。この記事では、そのどん底から抜け出し、訪問件数が1割減っても売上・利益を維持できた私の実践をまとめます。具体的には、時短ルート術、朝夕シフト、日傘・小型扇風機などの暑さ対策5選、オンライン併用の使いどころ、再発防止の仕組み化まで。読むだけで、次の猛暑日に取るべき行動が明確になります。

この記事で得られるメリット
  • 1.2倍効率化につながる時短ルート設計術が身につく
  • 暑さ対策5選を営業仕様に最適化して再現できる
  • 訪問・オンラインの使い分け基準と再発防止チェックが手に入る

猛暑の外回り営業で感じた“限界”と非効率さ

最高気温35℃超の日が週3回以上続いた昨夏、移動中は常に汗だく。商談前に汗を拭くのに毎回5〜7分、移動は日陰探しで1日あたり20分超のロス。加えて、水分補給の頻度が増えトイレに寄る回数も1日2〜3回増えました。結果、訪問件数は平常時比で−10%。それ以上に痛かったのは、汗を気にしてコミュニケーションの集中力が切れ、提案のキレが落ちることでした。

汗だくで気を使う日々|営業どころでない暑さの現実

玄関先でマスクと汗の相性が最悪。到着から商談開始までの間に、汗拭き・制汗スプレー・ネクタイ調整で合計6分前後。お客様からは「この暑さで大変ですね」と労われる一方、こちらは名刺や資料が湿ることまで気になってしまう。心理的な消耗で、ヒアリングの深掘りが浅くなり、一本の商談で拾える課題数は平時の7割に低下。見た目の清潔感を保つ難しさが、提案の説得力にも影響していました。

熱中症寸前の危険体験|仕事効率が1割下がった理由

午後2時台のアポ後、立ちくらみと軽い吐き気。水は飲んでいたのに塩分が不足していたのが原因でした。復帰までに30分のロス、以降の2件を翌日に振替。結果として日別の訪問数は−2件。暑さで歩速も落ち、1kmあたりの所要時間が11分 → 13分へ悪化。物理的な移動遅延と回復待ちの時間が積み重なり、1割の効率低下に直結しました。身体の限界は、精神論では埋められないと痛感しました。

補足アドバイス

最高気温35℃超の日は午後2〜4時の屋外往訪を原則避け、どうしても動く場合は連続歩行を15分以内に区切ると負荷を抑えやすいです。

夏の営業を乗り切る!実践した暑さ対策5選

根性や気合いでは長続きしません。そこで「即効性×見た目×携帯性」の3条件で道具を見直しました。費用は月あたり3,000〜5,000円。効果は汗の量を体感で−20〜30%、準備時間を1件あたり−2〜3分短縮。小さな削減の積み上げが、1日合計で−15〜20分の時短につながりました。以下は現場で実効性の高かった5つです。

日傘と小型扇風機で“自分の木陰”を持ち歩く

遮光率99%の折りたたみ日傘(重さ約180g)と、手のひらサイズの小型扇風機(約120g・風量3段階)を常備。直射日光を避けるだけで体感温度が−3〜4℃下がり、歩行中の心拍の上がり方が穏やかに。駅から現地までの徒歩8分が「地獄」から「耐えられる」に変わります。扇風機は商談直前の2分送風で汗を乾かし、見た目の清潔感を維持できます。

冷感インナー・吸汗速乾シャツで見た目をキープ

綿100%のワイシャツから、吸汗速乾・接触冷感の素材へ切替。替えのインナーを1日2枚携帯し、昼休みに交換。脇汗シミのリスクが減り、商談中の自己意識が軽くなります。衣服内温度の上昇を抑えることで、1件あたり2分の身だしなみリカバリー時間を削減。洗濯の乾きも速いので、翌朝の準備もスムーズになりました。

氷ペットボトル+塩分タブレットで熱中症予防

500mlペットボトルを前夜に凍らせ、保冷バッグへ。冷水は喉を通りやすく、飲水量が1日+300ml増えました。さらに塩分タブレットを1時間に1粒。午後の立ちくらみが解消し、トイレ回数も過度に増えません。コストは1日あたり約80〜120円で、リスク低減効果は大きいと感じています。

訪問前の5分クールダウンで汗をリセット

建物のエントランスや日陰で5分のクールダウンをルーチン化。首元・脇・こめかみを保冷剤で冷やし、扇風機で送風。汗拭きシートは無香タイプを使用。これだけで、入室時の汗だく感が激減し、商談の第一声から落ち着いたトーンを維持できます。結果としてヒアリング時間が+3〜5分確保できました。

日陰ルートと建物内移動で体力を温存

地図アプリの航空写真とストリートビューで事前に日陰になりやすい道を選択。大型ビルの地下通路・連絡通路を経由し、屋外歩行は1回10分以内に制限。結果、1日の累計直射日光曝露時間が−25〜30分に。到着時の疲労感が減り、午後の失速を抑えられました。

補足アドバイス

暑さ対策費の目安は月3,000〜5,000円、消耗品は週あたり500円前後に収まるよう上限を決めると継続しやすいです。

外回りを1.2倍効率化!猛暑でも成果を落とさない時短ルート術

暑さ対策だけでは限界があるため、順番・時間帯・移動の無駄を徹底的に削りました。コアは朝夕シフトとルート最適化。朝は7:30〜10:30に集中、午後は事務処理・オンライン、夕方は16:30〜18:30に再始動。これで直射のピーク帯を避けつつ、商談の質を確保。歩行距離は同程度でも、所要時間は−12〜18%短縮できました。

朝と夕方に集中!気温・交通量を味方につける

午前は気温が低く歩行効率が良いので、歩きの連続を最大3件まで一気に実施。午後のピークはオンラインと内勤に回し、夕方に再び外へ。退勤ラッシュ前の16:30〜18:00は移動も比較的スムーズで、1件あたりの移動時間は昼間比−2〜3分。1日の合計で−10分超の時短を安定して確保できました。

地図アプリで“最短×日陰”ルートを事前設計

到着順ではなく、左回り・右回りのどちらが歩きやすいかを先に検討。高架下、アーケード、並木の多い通りをつなぎ、屋外直射は連続10分以内に制限。経由地の順番を変えるだけで、同じ5地点の訪問でも合計歩行時間が58分→49分に短縮。商談の前倒しで、当日成約の確率も上がりました。

移動中のスキマ時間を活用して商談準備を完結

電車やエレベーター待ちの90秒で次商談の要点メモを確認。ボイスメモで「質問3点」「クロージング1文」を録音し、会場直前に再生。到着後の準備時間は−3分/件。終業後の振り返りも10分以内で完了し、翌日の仕込みに+15分回せるようになりました。

補足アドバイス

1日の歩行は8,000〜10,000歩を上限に設定し、超過したら往訪を切り替えてオンラインへ振る「体力SLA」を決めると安定します。

お客様との関係が変わった!無理しない営業スタイル

ある日「無理して来てもらうのは大変だから、Zoomにしませんか?」と言われ、ハッとしました。相手も時間と体力を守りたい。そこで訪問とオンラインを明確に使い分け、移動を減らしても提案の質を落とさない運用へ。結果、訪問件数は−10%でも、売上・利益はほぼ横ばい。むしろ一件ごとの準備密度が上がり、信頼の土台が厚くなりました。

「無理して来なくていい」と言われて気づいたこと

相手の負担を想像し、手段を柔軟に選ぶことも営業の価値。移動時間往復80分を圧縮できれば、その分を提案のドリルダウンに充てられます。結果、見積のケアレスミスが月2件→0件に。訪問=誠意という固定観念を手放し、「成果につながる時間配分」を最優先にしました。

訪問とオンラインを柔軟に使い分ける新習慣

初回・大口・現物確認は訪問、要件整理や条件調整はオンライン。週のうち2日を「オンライン多めデー」に設定し、移動を計画的に圧縮。結果、1週間の外回り歩行時間は−1.5〜2.0時間、残業は−1時間削減。体力温存で夕方のパフォーマンスも安定しました。

補足アドバイス

アポ調整メールに「訪問/オンラインどちらでも大丈夫です」と一文添えるだけで、月3〜4件は自然にオンラインへ置き換わります。

学びと再発防止|効率的に動くためのチェックリスト

猛暑は毎年やってきます。だからこそ、仕組み化で再現性を担保。前日準備・当日運用・アフターアクションを決め、数字で振り返る。さらに、削減できた時間や経費は、成果配分ルール(運用70%/将来用20%/ご褒美10%)で再投資。身体と成果の両方を守るには、感覚ではなく数値とルールが必要です。

夏の外回り前に確認したい5つのチェック項目

①前夜に水を1L、ペットボトルを2本凍結/②塩分タブレットを6粒携帯/③日傘・扇風機・保冷剤を3点セットで準備/④ルートは屋外連続10分以内に設計/⑤午後2〜4時の屋外往訪は原則回避し、オンラインへ振替——この5点を守るだけで事故率と遅延が大きく下がります。

年中使える“営業効率テンプレート”の作り方

Googleカレンダーに朝7:30開始・夕16:30再開の枠を固定し、移動の上限歩数を10,000歩に設定。CRMに「移動→準備→提案→フォロー」の所要時間を分単位で記録し、週1回15分のレビューで更新。テンプレが育つほど迷いが減り、1件あたりの所要は安定して−3〜5分短縮できます。

補足アドバイス

「できた/できない」を感情で評価せず、歩数・所要・受注率の3指標を週次で見える化すると改善が継続しやすいです。

まとめ|無理せず成果を出す営業スタイルへ

猛暑の外回りは、根性ではなく設計と道具で乗り切るもの。私は、日傘と小型扇風機、冷感ウェア、氷ボトルと塩分、5分クールダウン、日陰ルートという「暑さ対策5選」に加え、朝夕シフトと時短ルート術を組み合わせました。その結果、訪問件数は−10%でも、売上・利益はほぼ横ばい。むしろ商談の密度は上がり、1.2倍の効率を実感しています。最後に、明日から実行できる要点を箇条書きで置いておきます。

  • 屋外連続移動は10分以内×分割、朝夕シフトでピーク帯を避ける
  • 日傘+扇風機+保冷剤の3点セットを常備し、商談前に5分冷却
  • 塩分タブレットは1時間に1粒、凍結ボトルで飲水量をキープ
  • 地図で日陰ルートを設計、順番最適化で歩行を−12〜18%
  • 訪問/オンラインを事前に選択肢提示、移動を戦略的に減らす
補足アドバイス

削減できた時間の70%は提案精度向上に再投資、20%を将来用、10%をご褒美に回すと心身の持続性が高まります。

猛暑対策のコストと効果サマリー
施策 効果(時間/体感/月) メモ
日傘+小型扇風機 −5〜7分/日・体感−3〜4℃ 携帯性重視(180g/120g)
冷感インナー2枚運用 −2分/件・見た目維持 昼交換で清潔感UP
氷ボトル+塩分タブ 回復ロス−30分/件(事故防止) 1時間に1粒を目安
5分クールダウン ヒアリング時間+3〜5分 首・脇・こめかみ冷却
日陰ルート設計 歩行−12〜18% 屋外連続10分以内

※数字は筆者の実践値(レシート・歩数・所要時間の3か月平均)。環境により異なります。

この記事を書いた人
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サトシ(営業マン/FP2級・宅建資格保持)

都内で会社員をしながら、日常の家計管理と資産形成を実践中。 過去に無理な節約で体調を崩した経験をきっかけに、 「暮らしの質を守りながらお金と付き合う」をテーマに情報発信しています。

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