節約は変動費より「固定費」から。40代サラリーマンが月2万円浮かせた話
節約を意識し始めた頃、まずやってしまったのは「今日からコンビニ禁止」「外食ガマン」という根性論でした。
一時的には効果がありますが、仕事で疲れて帰ってきた夜にまで自分を追い込むと、あっという間にリバウンドします。続かないんです。
そんな中で気づいたのが、「本当に効く節約は、頑張り続けることではなく“固定費を変えること”だということでした。
この記事では、実際にぼくが固定費を見直して月2万円ほど支出を減らせた経験を、失敗談も含めてまとめておきます。
かつては「なんとなくモヤモヤする家計」だった
固定費を意識する前のぼくの家計は、こんな感じでした。
- 通信費:大手キャリアで毎月5,000〜6,000円
- サブスク:気づいたら動画・音楽・アプリなどがジワジワ増えている
- 車維持費:駐車場・保険・ガソリン・車検で毎月ベースの負担が重い
家計全体としては、
- 「毎月ギリギリ」というほどではない
- ただ、安定して貯金が増えていく感覚もない
という、なんともモヤモヤする状態でした。
ボーナスが出ると一気に救われるような感覚になり、また数ヶ月たつと残高が減っている…。 頭では「そろそろ家計を整えないとマズい」と分かっているのに、具体的にどこから手をつければいいかが見えていませんでした。
一番インパクトが大きかったのは「通信費」だった
そんな中で、最初に本気で見直したのが通信費です。
それまでは、なんとなく安心感から大手キャリアを使い続けていましたが、思い切って格安SIMに乗り換えました。
- 見直し前:毎月5,000〜6,000円
- 見直し後:毎月1,200円前後
ここだけで、月4,000円以上の固定費カットになりました。
やったことはシンプルで、
- ネットで格安SIMのプランを比較
- 自分の使い方(通話ほぼしない、データはそこそこ)に合うものを選ぶ
- ショップやオンラインでMNP手続きをして乗り換え
これだけです。一度手続きしてしまえば、あとは毎月勝手に安くなり続けるので、「今日も節約のためにガマンした」という努力は一切いりません。
固定費を見直す効果を、最初にガツンと実感できたのがこの通信費でした。
車維持費と家賃も「固定費」として見直した
次に意識したのが、車維持費と家賃です。
車は、
- ガソリン代
- 駐車場代
- 自動車保険
- 車検・メンテナンス費用
などを合計すると、毎月ベースではかなりの負担になります。
「本当に今の生活スタイルに車は必須なのか?」 「カーシェアやレンタカーで代用できないか?」
こういった視点で見直した結果、“なんとなく所有しているだけの車”は手放す選択肢もあると感じるようになりました。
家賃についても同じです。
- 家賃をあと1万円下げる
- 駐車場込みの物件に変えてトータルを下げる
など、「住む場所」と「固定費」をセットで考えるだけで、長期的なインパクトはかなり違います。
すべてを一気に変えたわけではありませんが、通信費・車維持費・家賃を“固定費”として意識し始めたことが、節約の方向性を大きく変えてくれました。
家族とギクシャクして気づいた「やってはいけない節約」
固定費を見直していく中で、正直に言うと失敗したこともあります。
代表的なのが電気代の節約です。
「よし、光熱費も下げるぞ」と張り切って、
- エアコンを我慢させる
- こまめに電気を消すように強く注意する
といったことを家族に求めてしまった時期がありました。
結果どうなったかというと、
- 「またお父さんがうるさい」と家の空気がギクシャクする
- 暑さ・寒さを無理に我慢して、体調を崩しかける
正直、ここは反省ポイントです。
今は、「エアコンなど健康に直結する部分は削らない」と決めています。 逆にここをケチると、風邪や熱中症などで医療費がかさんだり、家族の不満が爆発したりして、トータルでマイナスになるからです。
節約は家族の協力も必要ですが、「安心・安全・健康」を削る節約はやってはいけないと身をもって学びました。
固定費を見直したら、月2万円が「自動で」浮くようになった
通信費・車維持費・家賃などをトータルで見直していった結果、今では月2万円前後の固定費が削減できています。
大事なのは、
- 毎月2万円「頑張って節約している」のではなく
- 一度仕組みを変えたことで、何もしなくても2万円浮き続けている
という点です。
この「何もしなくても」という感覚が、メンタル的にもすごくラクでした。
- 残業でヘトヘトの日でも、節約のことを考えなくていい
- 「今日はコンビニを我慢できなかった…」と自己嫌悪しなくていい
- 浮いたお金を、将来のためにコツコツ回せるようになった
もしあの時、固定費を見直さずにダラダラと同じ支出を続けていたら、今のように「お金の不安が少し軽くなった感覚」は得られていなかったと思います。
これから節約を始めたい40代サラリーマンへ
最後に、昔の自分と同じように「節約しなきゃ」と思いつつ、何から手をつけていいか分からない40代サラリーマンに伝えたいことがあります。
節約は、継続することがいちばん大事です。だからこそ、無理をしないでください。
- まずは「固定費」から手をつける
- 一度変えたら、あとは自動で続く仕組みをつくる
- 健康や家族の笑顔を削る節約は、最初から候補に入れない
この3つだけ意識するだけでも、節約はずっとラクになります。
ぼく自身、まだ完璧な家計管理ができているわけではありません。それでも、固定費を見直したことで、確実に「お金に追いかけられる感覚」は薄れてきました。
小さな一歩でもいいので、今日からできる「固定費の見直し」をひとつだけ選んでみてください。 それが、数年後の自分と家族を楽にしてくれる第一歩になるはずです。
