残業をやめない部下への対策は?原因別の伝え方と“事前申請”で止める方法

仕事

結論から言うと、残業をやめない部下は「根性」の問題じゃなく、ほぼ仕組みの問題です。本人が頑張るほど回って見えるので、気づいたときにはチーム全体が疲弊しがちなんですよね。僕も営業の現場で、部下が毎日残ってしまい「放っておくと美談になる」「止めると反発される」の板挟みを経験しました。この記事では、角を立てずに現実的に回すための“順番”と“会話テンプレ”をまとめます。

なお、時間外労働には上限規制があり、運用は会社のルール(36協定・申請)とも連動します。詳しくは厚生労働省「時間外労働の上限規制」も参照してください。

この記事で得られるメリット
  • 残業をやめない部下の“原因”を分解でき、感情で消耗しにくくなる
  • 明日から使える「業務量の調整」会話テンプレが手に入る
  • 申請・記録・相談まで含めて、現実的な運用ルールが作れる
  1. 問題:残業をやめない部下は普通?まず起きている“ズレ”を見つける
    1. 残業をやめない部下が増える典型パターンは「割り込み×優先順位不在」(週3回の観察で見える)
    2. コストとリスクは「残業代」だけじゃない(1か月単位で数字化すると刺さる)
  2. 行動:残業をやめない部下を責めずに変える「確認→選択→合意」の順番
    1. ステップ1:事実確認は「10分面談×週2回」で十分(原因は“作業”にある)
    2. ステップ2:選択肢提示は「3択」で返す(朝or15時に1回)
  3. 結果:運用ルールを作ると、残業をやめない部下が“戻りにくく”なる
    1. ルール1:残業は「事前申請+翌日レビュー」(週1回で回す)
    2. ルール2:締切を「分割」して、毎日5分で進捗を見える化する
  4. 学び:残業をやめない部下の裏側は「不安・承認・抱え込み」かもしれない
    1. 抱え込みをほどくには「委譲の型」を作る(2週間で慣れる)
    2. 帰りやすい空気は「上司の一言×毎日1回」で作れる
  5. Q&A:残業をやめない部下に関するよくある疑問
    1. Q1. 残業をやめない部下に「帰れ」と言うと反発されます。どう言えばいい?
    2. Q2. 残業をやめない部下は“意識が高い”だけで、問題にしなくて良い?
    3. Q3. 残業代や割増率の話になると揉めます。どこを見ればいい?
    4. Q4. 部下が「残業しないと稼げない」と言います。どう対応する?
  6. チェックリスト:明日からできる「残業をやめない部下」対策6ステップ
  7. まとめ:残業をやめない部下は「注意」より「運用」で変わる

問題:残業をやめない部下は普通?まず起きている“ズレ”を見つける

「本人が望んで残っているなら仕方ない」と思いがちですが、残業が常態化している時点でチーム運用のどこかがズレていることが多いです。部下本人の性格(真面目、抱え込み)もありますが、それ以上に「割り込み」「優先順位」「見積もりの甘さ」が重なって、定時内で終わらない構造ができている感じですね。

残業をやめない部下が増える典型パターンは「割り込み×優先順位不在」(週3回の観察で見える)

僕が見ていて一番多かったのが、割り込みが多いのに“止めるルール”がない状態です。たとえば「電話・チャット・上司からの急ぎ」が1日に5回以上入ると、作業は細切れになってミスが増え、手戻りで残業が増えます。まずは週3回だけでいいので、部下の残業理由を「割り込み」「確認待ち」「やり直し」「優先順位の迷い」に分けてメモしてみてください。原因が見えると、次の打ち手が一気にラクになります。

関連の考え方として、僕が書いた残業できないのに仕事が終わらないときの「業務量の調整」と会話テンプレも近いテーマなので、チームにも応用しやすいです。

コストとリスクは「残業代」だけじゃない(1か月単位で数字化すると刺さる)

残業をやめない部下がいると、残業代の増加だけでなく、ミス・離職・体調不良のリスクも上がります。ここは感情で注意するより、1か月で「残業時間」「割り込み回数」「やり直し回数」を数字で出す方が通りやすいです。割増賃金の基本ルールは公的情報に沿って整理しておくと、話がブレにくいです。詳しくは厚生労働省「時間外・休日労働と割増賃金」も参照してください。

補足アドバイス

まずは7日だけ「残業理由の内訳(例:割り込み3回・確認待ち2回)」を記録すると、注意より改善提案に会話が切り替わりやすいです。

行動:残業をやめない部下を責めずに変える「確認→選択→合意」の順番

残業をやめない部下に「早く帰れ」と言うだけだと、本人は“仕事を放棄しろと言われた”と受け取ってしまいがちです。僕がうまくいったのは、①事実確認→②選択肢提示→③合意(ルール化)の順番でした。ポイントは「残業を減らす」ではなく、「定時内に終わる形に変える」に焦点を置くことです。

ステップ1:事実確認は「10分面談×週2回」で十分(原因は“作業”にある)

面談は長くしない方が続きます。1回10分、週2回くらいでOKです。聞くことはシンプルで、「何に何分かかった?」「止まった理由は?」「次回はどうすれば減る?」の3つ。ここで大事なのは、評価や人格の話にしないこと。作業の話に落とすと、部下も防御的になりにくいです。

「残業が前提になっている職場の構造」自体を整理したい場合は、僕の残業前提はおかしいと感じたときの現実策(上司への伝え方テンプレ付き)も参考になると思います。

ステップ2:選択肢提示は「3択」で返す(朝or15時に1回)

残業をやめない部下が生まれる職場は、だいたい「優先順位が決まっていない」のが根っこです。ここは上司側(あなた)が、毎日1回でいいので朝か15時に、部下に「3択」で判断を返すのが効きます。たとえば、期限・品質・範囲のどれを優先するかを明確にする感じです。

  • 優先順位:「Aを今日やるなら、Bは明日に回します。どちら優先が良いですか?」
  • 品質:「ミス防止で確認を厚くするなら、提出は1日後ろに倒します。どちらにします?」
  • 分担:「Cを私が持つなら、Dは◯◯さんへ依頼したいです。割り振りOKですか?」
補足アドバイス

「3択提示」は週3回でも効くので、まずは朝か15時に1回だけ固定すると、残業が既成事実になる前に判断が出やすいです。

結果:運用ルールを作ると、残業をやめない部下が“戻りにくく”なる

一時的に残業が減っても、忙しい週に戻ってしまうと「やっぱり残業が必要だよね」に戻ります。ここを防ぐのが運用ルールです。部下を締め付けるためではなく、迷いを減らすための仕組みとして作ると反発されにくいです。

ルール1:残業は「事前申請+翌日レビュー」(週1回で回す)

残業申請は会社ルールと絡むので、無理に独自運用はしない方が安全です。ただ、チーム内で「残業は事前に相談する」「翌日に10分だけ振り返る」をセットにすると、残業の再発が減ります。振り返りは「残業した理由」「止まったポイント」「次回の打ち手」を1つずつ。週1回でも十分です。

なお、時間外労働の上限や36協定の前提は会社側の責任範囲も大きいです。概要は厚生労働省「時間外労働の上限規制」も参照してください。

ルール2:締切を「分割」して、毎日5分で進捗を見える化する

部下が残業をやめないとき、実は「締切が遠い→終盤で詰む」がよくあります。ここは締切を分割して、毎日5分で進捗を出すだけでも変わります。たとえば「金曜締切」を「火曜:材料集め」「水曜:下書き」「木曜:確認」に分ける。詰みポイントが前倒しで見えるので、手当てが早くなります。

補足アドバイス

ルールは一気に増やさず、まず2つ(事前相談+翌日10分レビュー)を14日だけ続けると、残業の“戻り”が目に見えて減りやすいです。

学び:残業をやめない部下の裏側は「不安・承認・抱え込み」かもしれない

ここが一番大事かもです。残業をやめない部下って、能力不足だけじゃなく「不安だから残る」「評価されたいから残る」「断れないから抱える」が混ざっていることが多いです。だから対処も、正論だけだと効きにくい。僕は、仕事を分ける仕組みと、帰っていい空気を上司が作るの両方が必要だと思っています。

抱え込みをほどくには「委譲の型」を作る(2週間で慣れる)

委譲は「丸投げ」になりがちなので、型を作ると揉めにくいです。たとえば「目的」「締切」「完成条件」「困ったら相談」の4点だけ決める。これを2週間続けると、部下が“抱え込み”から抜けやすいです。残業をやめない部下ほど「自分で抱えた方が早い」と思っているので、最初は小さい仕事から渡すのがコツです。

帰りやすい空気は「上司の一言×毎日1回」で作れる

意外と効くのが、上司が毎日1回だけ言う一言です。「今日はここまででOK」「明日の優先はこれ」「今は休んで回復して」みたいに、“帰る許可”を出す。残業をやめない部下は、帰っていいのに帰れないことがあるので、上司の言葉でブレーキがかかります。毎日1回、定時30分前くらいがちょうど良いです。

補足アドバイス

定時30分前に「今日の合格ラインはここ(例:見積もり2本まで)」を毎日1回伝えるだけで、部下の“帰れない不安”が薄まりやすいです。

会話テンプレ(チーム用):部下が割り込みで詰まって残業になるなら、「断る」より「待てば話せる」に変換する型を共有すると効きます。

断らずに会話を切り替える「受領→予約→時間提示」3ステップ(例文つき)
STEP1:受領 STEP2:予約 STEP3:時間提示

ポイント:相手の話を一度受け取る

例文:了解です/なるほどです

ポイント:今は無理な理由を短く

例文:いま締切作業中で…/ミス防止で集中してて…

ポイント:いつ話せるかを出す

例文:10分後に3分だけいいですか?/15時に私から声かけます

※断るではなく“待てば話せる”に変換するのがコツ。職場や相手により効き方は変わります。

Q&A:残業をやめない部下に関するよくある疑問

Q1. 残業をやめない部下に「帰れ」と言うと反発されます。どう言えばいい?

A. いきなり「帰れ」より、「今日の合格ライン」を数字で出すのが角が立ちにくいです(例:定時までに見積もり2本、残りは明日)。選択肢提示(優先順位)にすると、人格否定になりにくいと思います。

Q2. 残業をやめない部下は“意識が高い”だけで、問題にしなくて良い?

A. 短期は回って見えても、1〜2か月でミスや疲れが出やすいです。本人のためにも、チームとして「事前相談」「翌日レビュー」などの仕組みに乗せた方が安全かなと思います。

Q3. 残業代や割増率の話になると揉めます。どこを見ればいい?

A. 会社の規程が前提ですが、基本ルールは公的情報に沿って確認すると話がブレにくいです。まずは厚生労働省「時間外・休日労働と割増賃金」を参照してください。法令そのものを確認したい場合はe-Gov法令検索(労働基準法)も参考になります。

Q4. 部下が「残業しないと稼げない」と言います。どう対応する?

A. 生活がかかっている場合もあるので、否定から入らない方がいいです。「残業ありき」ではなく、評価や手当の設計・業務配分を含めて整理するのが現実的かなと思います。関連テーマとして残業できないと稼げない…収入が減る理由と現実的な増やし方も合わせて読んでみてください(同じ悩みが多いです)。

チェックリスト:明日からできる「残業をやめない部下」対策6ステップ

  1. 残業理由を4分類(割り込み/確認待ち/やり直し/迷い)で週3回メモする
  2. 1回10分の短い面談を週2回入れ、「何に何分」を事実で揃える
  3. 朝or15時に1回、優先順位を「3択提示」で決める(期限・品質・範囲)
  4. 残業は「事前相談+翌日10分レビュー」にして、再発ポイントを1つ潰す
  5. 締切を分割し、毎日5分で進捗を見える化する(詰みを前倒しで発見)
  6. 定時30分前に「今日の合格ライン」を上司が1回だけ言葉で出す

もし長時間労働が続いて体調やメンタルに影響が出ているなら、無理に抱えず公的窓口にも相談してください。詳しくは厚生労働省「総合労働相談コーナーのご案内」も参照してください。

まとめ:残業をやめない部下は「注意」より「運用」で変わる

残業をやめない部下がいると、つい気持ちが先に走ります。でも現場で効いたのは、注意ではなく運用(確認→選択→合意)でした。原因を分解して、優先順位を上司が返して、ルールに落とす。これを回すと、部下も「残業しないと回らない」から少しずつ抜けられます。

もし「そもそも残業前提の職場がしんどい」という話なら、残業前提はおかしいと感じたときの現実策も合わせて読むと、チームだけで抱え込まずに済むと思います。まずは明日、定時30分前に“合格ラインを1回言う”ところから始めてみてください。

プロフィール画像

この記事を書いた人

多摩市在住の40代サラリーマン・2児の父。法人営業係長として、法人営業の最前線で働きながら、 上司との関係や評価への不安、将来のお金やキャリアの悩みと向き合ってきました。

保有資格は、宅地建物取引士、管理業務主任者、FP2級、日商簿記2級、個人情報保護士など。 仕事と並行して資格勉強・資産運用・副業ブログに取り組み、 「会社にしがみつく人生から、自分の足で立つ人生」へのシフトをリアルに発信しています。

このブログでは、「評価されない営業マンが会社依存から卒業する」をテーマに、 働き方・メンタル・副業・公的機関の活用など、 同じように悩む40代サラリーマンの方に役立ちそうな情報や体験談をまとめています。

仕事やメンタル、人間関係などで公的な相談先を探したいときは、 当ブログ内の公的機関リンク集もあわせて活用してみてください。

プロフィールはこちらX(旧Twitter)

免責事項:本記事の内容は、筆者個人の経験や考え方、公的機関などの一般的な情報をもとにまとめたものであり、 特定の占い手法や働き方、健康法などを勧誘・推奨するものではありません。 効果や成果には個人差があり、将来の結果を保証するものではありません。

また、本記事の内容はあくまで一般的な考え方の一例です。 状況や体調には個人差がありますので、正確な情報や最新の制度については必ず各種公式サイトをご確認ください。 心身の不調や職場トラブルに悩んでいる場合は、医師・弁護士・産業医・社会保険労務士・労働局などの専門家への相談も検討し、 最終的な判断はご自身の責任で行っていただければと思います。

※本記事には外部サイトへのリンクが含まれます。リンク先の内容・サービスについては各運営元が提供する情報をご確認のうえ、 ご自身の責任にてご利用ください。

仕事
サトシをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました